因果関係
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
試験まであと9日になりました。いよいよカウントダウンといった感じですね。
もはやここまで来るとノウハウよりも体調管理の方が重要なので、体調が悪い人は体調回復を優先させて下さい。
体調が万全の人もあと9日あります。風邪を引いて体調を壊すかもしれません。
熱を出したら言うまでもありませんね。
皆様が無事試験を受けられるようにお祈りをしておきます。
今日は因果関係について書きます。
診断士2次試験は4つの事例を診断助言します。これは言うまでもありません。
4つの会社の社長に診断助言した結果を提出しなければなりません。
これが皆様が書いた答案になります。
この「診断助言」を行っているという意識が薄い方が多いかもしれません。
私もいろいろな場面で受験生の方の解答を見る機会が多いので解答を書く際に気をつけて欲しい事を書いておきます。
①キーワードを羅列するだけの解答
診断士2次試験は60点が合格点です。合格点を取らなければ意味がありません。
得点を取るためにはキーワードを盛り込まなければなりません。
これは正しい考え方です。
ただ、キーワードばかりを並べる答案を見かけます。
キーワード山盛り答案・・・。「もうキーワードお腹一杯で食べられません」と言いたくなるような解答が多いです。
ただキーワードを並べてあっても、キーワードを選ぶ根拠が分かりません。それが事例企業にどういう影響を与えるのか、どう改善に繋がるのか全く分からないです。
特に事例Ⅰの人事施策が多いです。
社長も納得しますかね。
①権限委譲②研修制度強化③部門設置④ネットワーク強化⑤適材適所⑥コミュニケーション強化⑦・・・
こんなファミレスのオーダーみたい解答。社長、どれか選んでね・・・みたいな。
「さちのひもけぶかいねこ」という語呂合わせがあります。あの語呂合わせを切り口として考える事はお勧めします。
しかし、ただ解答に羅列するための語呂合わせではありません。
A社の方向性から人事施策を考える。ただキーワード羅列するだけなら誰でも出来ますよ。人事施策の問題だけら「さちのひもけぶかいねこ」で楽勝だ!!と思ったら大間違いというわけです。
なぜその施策が必要か、その施策によって今後のA社にどういう影響を与えるのかを考えましょう。
②与件を全く活用しない解答
これもパターン化による影響が大きいかもしれません。
出来上がった答案に全く与件文を活用していない答案も多いと思います。
与件文を活用していない=解答の根拠を使っていない=一般論解答という方程式が成り立ちます。
与件文は事例企業の状況が表されています。出題者の視点から考えると、解答を導くヒントが盛り込まれています。
与件文を活用していないという事は①事例企業の状況を無視している②解答を導くためのヒントを与えてくれた出題者を無視していることになります。
先ほどはキーワードを並べただけの解答でしたが、与件を活用していない解答はキーフレーズを並べただけの解答になります。
キーワードがキーフレーズに代わっただけです。
しかし、キーワード、キーフレーズが瞬時に思い浮かぶ。これは80分の試験では重要な要素になります。
ただ羅列するだけでは無く、因果関係でしっかい事例企業の社長に説明しましょう。
解答は社長に説明するものです。
「与件にこう書いてあったので(因)→こういう提案をします(果)」
かならず与件を活用して解答根拠を提示する意識を持って下さい。
事例企業の社長も丁寧に説明された方が納得するでしょう。
採点基準は分かりませんが、キーワードを入れただけで点数が入るとは思いません。
高得点答案を見ても、キーワードもりもり答案が点数が高いわけではありません。
事例企業に寄り添った提案、これは合格後でも変わらないことだと思います。
キーワードだけならネットでいくらでも検索できますので・・・・。
では今日はここまでにします。また明日へ。
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