事例Ⅳ対策
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日から事例Ⅳについて話していきます。
事例Ⅳは計算スキルを上げる事に力を入れて勉強されている方が多いと思います。
事例Ⅳは事例Ⅰ~Ⅲと違って答えがはっきり出ますので対策は立てやすいです。
昨年の事例Ⅳは難易度が低かったですが、それでも得点差が開いたのは事実です。
私が事例Ⅳで得点差が付くポイントの一つとして「解答欄の記述方法」があると思っています。
ここで平成24年事例Ⅳの解答用紙を見て気づく事はありますか?
平成24年事例Ⅳは解答の記述が多かった事がポイントです。
「計算過程を書きなさい」という問題です。
「計算過程を書きなさい」=部分点をゲットできる=得点の積み上げが可能になります。
しかし、解答欄への論述方法によってかなり差がついてしまいます。
まず前提として意識していただきたい事は
◎論述問題は採点者へのプレゼンテーションと思って下さい!!解答欄は計算メモを書く場所ではありません。
良く見かける解答として解答欄に計算式を羅列して計算結果を書いているパターンです。
例
①(320-100-40)×(1-0.4)+40×0.4=124
②(420-100-40)×(1-0.4)+40×0.4=184
③・・・・・
④・・・・・
⑤・・・・・
124×0.2121+184×0.1111+・・・・・-150=20
答え)20
上の解答では設備投資の経済性計算においてNPVを求めている事は分かりますが、
「それぞれの計算過程で何の計算をしているか分からない」「各数値が何を意味しているのか分からない」「答えが書いてあるも、結論が書いていない」「単位が書いていない」採点者からしたらストレスが溜まる一方の答案になっています。これでは採点者へプレゼンテーションする意識が不足しています。
設備投資の経済性計算において最終的な数値がバッチリ正解する可能性は低いと思っていた方が良いです。80分の中で処理する事は難しいからです。
しかし部分点をゲットする意識は強く持った方が良いです。
まずは単位については解答欄の右上に<単位:百万円>と書いた方が良いでしょう。
これで単位の付け漏れ問題は解決します。
解答の記述については「小見出し」を付ける事をお勧めします。
<各期のCFについて>
<正味現在価値を求める>
この小見出しを付けるだけで、「私がこれから何について書くのか」明確になります。
採点者もこの人が何について解答を書いている事が一目瞭然で分かります。
数値についても何の数値か示した方が良いです。
(売上差分320-原価差分100-減価償却差分40)×(1-税率0.4)
+減価償却差分40×0.4=124
これで採点者は「この受験生差分で考えられてるな」と思うはずです。
そして「売上差分」「原価差分」「減価償却差分」に部分点が入るとしたら、採点者は楽に点数付けられますよね。
最後に結論は必ず書く事です。
「NPVが正なので投資すべきである」と最後に書いておきましょう。
先ほど例にあげた解答では答え 20としか書いていません。
この「20」が外れていたら得点は入りません。
やはりプレゼンテーションなので結論部分は大切にしたいです。
NPVが正なので投資すべきである。と書いておけば例え20という数値が間違っていても部分点は獲得できるでしょう。
これは意識を少し変えれば出来る事です。
事例Ⅳの点差はこういう所で現れるかもしれません。
では今日はここまでにします。また明日へ。
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