事例2 ターゲットについて
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日は事例Ⅱで特に重要であるターゲットについてです。
事例Ⅱはターゲットを間違えると途端に評価もC~D判定に落ちると思って下さい。これは決して脅しでは無く事例Ⅱでは良く起こる現象です。
最近の事例Ⅱはターゲットを絞りやすい傾向にあると思います。しかし、ターゲットがかわれはマーケティング手法は変わります。
高齢者向け商品と若者向け商品はマーケティング手法は全く変わるのは分かると思います。
診断士2次試験では「ターゲット間違えた!!」と思うだけかもしれませんが、リアルな現場だったら大変な事です。
まずは「ターゲットを間違えるとヤバい」事は十分認識して下さい。
私は事例Ⅱの場合は与件文に登場する人物をマーカーにてチェックしていました。
登場人物をチェックする事でターゲット抽出もれを防ぐためです。
ターゲットの範囲も重要です。
「ターゲットは若者である」と解答に書いた場合、世界中の若者がターゲットになります。そして若者といっても何歳までが若者になるかはっきりとした定義がないのでターゲットが曖昧になります。
基本的にはB社は中小企業なのでターゲットを絞らなければなりません。
事例Ⅱに頻繁に登場するターゲットは外国人観光客です。
解答にターゲットを次の4パターンのように書いた場合を検証していきます。
①「ターゲットは外国人観光客とする」
日本に来る外国人観光客全員がターゲットになります。これではターゲットはあまりにも広すぎます。
②「ターゲットはX市に観光に訪れる外国人観光客とする」
ターゲットの範囲がX市に狭まりました。
これでもまだ広いかもしれません。X市に訪れる外国人といっても千差万別です。
③「ターゲットはX市に訪れる和の風情を求める外国人観光客」
この位が診断士試験では丁度良い範囲です。
④「ターゲットはX市に訪れる和の風情を求めるフランス人観光客」
これは少し狭すぎますね・・・。ターゲットを絞りすぎです。
ターゲットが広すぎても狭すぎてもダメという事です。
これは意識して下さいね。
ちなみに私がターゲット分析で意識していたことは
①与件の登場人物を青マーカーでチェック(特に急増、増加傾向など作者が強調しているターゲットを要注意)
②図表、グラフは要注意
まずは図表の特徴を捉えます。
令和元年事例2のグラフです。
特徴的な点を捉えると「40代が多い」「10代が多い」です。
事例Ⅱ得意の子育て世代です。素直に考えればOKです。
あとは与件文と紐づけする事です。
「社長とYさんは共に40台の女性」
「顧客の大半は従業員と同世代」
「Yさんは七五三、卒業式、結婚式に参列する30代~50代の女性顧客に、顧客の要望を聞きながら、参加イベントに雰囲気に合わせて衣装の提案を行う接客が高く評価されており」
これでグラフと与件が紐づきました。本命は40代女性。
40代女性がターゲットとして狭いと思えば30代~50代の女性となります。
10代をターゲットにするのは微妙かも知れません。ピークが15歳ですからね。
うーん、微妙・・・。親と子のペアネイルみたいな感じですか・・・。悩ましいところですが。
どちらにせよ、お金を払うのはママでしょうから。やはり40代女性をターゲットにする流れだと思います。
あとは過去問でターゲットがどのように与件文に散りばめられてるかチェックすると良いと思います。
最近は素直にターゲットを選定すれば大丈夫と思いますが、ターゲット選定を間違えると大打撃になる事は事例Ⅱを解いている時は常に考えていた方が良いでしょう。
とにかく事故を起こさない!!本試験で重要な事ですので・・・。
今日はここまでにします。ではまた明日へ。
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