直前期の過ごし方(事例Ⅳ)
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
直前期の過ごし方について昨日記事にしましたが、今日は事例Ⅳについてです。
事例Ⅳをどう考えるか?戦略を考えてみましょう。
ストレート合格者はたぶん事例Ⅳで超高得点を取るタイプの人が多い印象です。
初学者の方であれば事例Ⅳ一点集中高得点ゲットだぜ!!作戦は良いと思います。
去年みたいな感じの事例Ⅳであれば、ハマる可能性があるからです。
しかし、事例Ⅳはミスとの戦いです。それも80分という短い試験時間です。
短い試験時間の中で高得点を取ろうと全ての問題を解こうとすると何が起こりますか?
それはミスです。
先ほど「ハマる」という表現をしましたが、これは良い方向にハマる可能性もあれば、悪い方向にハマる可能性がある事を十分に認識する事が大切です。
しかしこれも合格のための戦略の一つです。
でも一つ問題があります。去年の事例Ⅳのように難易度が低い場合において、「自分が簡単だ!!」と思っていても、他の受験生は「もっと簡単だ!!」と思っている可能性が高いからです。
これが相対試験の難しいところですね・・・。
違う観点からお話します。
超絶難しい事例Ⅳが出題されたとします。
試験終了後、あなたは泣き崩れるかもしれません。あーあんな事例Ⅳ出題するの犯則だよ!!もう2度と受験するものかと悲観するかもしれません。
しかし、難易度が高い事例Ⅳでも他の受験生よりも少しでも正解が多ければ、高い点数が取れているはずです。これは相対試験の別の見方です。
以上から難しい試験でも何とかミスをせずにしがみ付く事が大切です。
事例Ⅳは分かる問題を絶対にミスをしないで得点する作戦が良いと思います。
多年度生の方でも「高得点ゲットだぜ!!モード」に入ると途端に計算ミスで自滅する方が多いです。
これから直前期に入り、焦る気持ちも分かりますが試験日程は変えられません。
でも残りの日数で何をするか対策を考えて下さい。
これは皆様の学習進度によって違いがあるので、それぞれ対策は違うはずです。
では汎用的に言えることを書きます。
①過去問に絞る
②頻出問題に絞る
③難しい問題は解かない
この3つでは無いでしょうか?
直前期で時間が無いので、費用対効果を考える事です。
頻出問題は経営分析、CVP分析、キャッシュフロー計算書あたりは難易度が低いと思います。
設備投資の経済性計算、デシジョンツリーは本試験で出題されても多分解けないです。部分点狙いですね。
私は設備投資の経済性計算の問題を解かない代わりに検算に命を懸けていました。
ミスを減らす事が事例Ⅳの戦い方ですから。
100点満点では無くて始めから90点スタートになるイメージです。
90点スタートになる代わりに80分で使える時間が増えるので得点可能性が高い問題に時間を使えます。焦りも減り計算ミスも減ります。そして見直しの時間が取れるので計算ミスした時のリカバリーも出来ます。
90点満点で65点から70点を目指す戦い方が事例Ⅳの理想じゃないですか。
ここで始めから90点スタートでは10点もったいない!!と思う人がいると思います。
難しい問題をそもそも正解する確率はどのくらいでしょうか?
一生懸命問題を解いても正解をピタリ当てないと点数はくれません。
「一生懸命解いたから努力賞を差し上げます。」なんて事は絶対にありません。
唯一努力賞をもらえる問題は計算過程を書きなさいという問題です。
令和元年事例Ⅳでも設備投資の経済性計算が出題されましたが、私は計算過程まで書いて終わりにしました。敢えて最後まで計算しない。計算する時間を見直しに費やしました。
こう考えると事例Ⅳは80分の戦略が大切です!!
ハイリスクハイリターンで事例Ⅳ一点集中作戦を取るのも良いでしょう。
安定的に60点を目指す戦い方も良いでしょう。
個人個人で合格するために戦略を考える事が大切です。
ハイリスク戦略を取ろうが、ローリスク戦略を取ろうが合格すれば何でも良いのです。
私はローリスク戦略を取りましたが、一番ダメなパターンは何の戦略も考えない事だと思います。
皆様も自分の戦略を考えてみませんか?
では今日はここまでにします。また明日へ。
参考になりましたら、是非猫クリックをお願いします。私のモチベーションが上がりますので・・・