リアル企業を分析してみよう！！
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
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今日から㈱ペッパーフードサービスの決算書を見ていきましょう。
以前オリエンタルランドの決算分析をお送りしました。
最近は診断士2次試験過去問ばかりを取り扱ってきましたので、実際の企業を通して経営課題を考えていきましょう。
今日は現状を分析していきましょう。
㈱ペッパーフートサービスは「いきなり！ステーキ」で有名ですね。
他にもペッパーランチも展開しています。
「いきなり！ステーキ」はいつも混んでいる印象で実は私は利用した事が無いです。
私はせっかちなもので行列に並んでまで飯を食べるのが苦手でして・・・。
ペッパーランチは近所のイオンに出店をしており、良く利用していました。
「ステーキは糖質が少ないのでダイエットに良いらしいよ・・・」
嫁さんにそんな言い訳をしながらステーキを食べておりました。
爆発的な大ヒット「いきなり！ステーキ」を運営する㈱ペッパーフードサービスも絶好調と思いきや・・・。いろいろあるみたいです。
まずは直近の業績を見ていきましょう。
ここに上げる資料は㈱ペッパーフードサービスの「2020年12月期第2四半期決算説明会」から抜粋しております。
まずは２０２０年上期決算の概要です。
２０２０年上期は厳しい状況です。売上の大幅下落です。
やはりコロナウイルスの影響で飲食業は厳しい戦いを強いられています。
売上も約半分まで減少していますので・・・。
次にセグメント別の売上及び利益情報を見ていきます。
いきなりステーキ事業は厳しいですね。コロナウイルスの影響も大きいでしょうし。
でもペッパーランチ事業は黒字なんですね。
昨年との売上対比を見ていきましょう。
やはり3月あたりからコロナウイルスの影響を受けている事は分かります。
でもいきなりステーキはコロナ前でも対前年比売上はマイナスなんですね。
でも「いきなり！ステーキ」を運営する㈱ペッパーフードサービスの経営の特徴は急速な多店舗展開を行ったことです。
参考に２０１９年の店舗推移です。
・いきなりステーキ店舗数
２０１９年上期 １２４店舗増加 ⇒ ２０２０年上期 １０３店舗減少
・ペッパーランチ店舗数
２０１９年上期 ３９店舗増加 ⇒ ２０２０年上期 ３０店舗減少
では何故店舗を減少せざるを得なかったのでしょうか？
診断士的な仮説から言うと、
イケイケな出店攻勢 ⇒ 固定費の大幅な増加 ⇒ ハイリスクハイリターン型の費用構造 ⇒ 財務レバレッジ上昇 ⇒ コロナウイルス ⇒ 売上減少 ⇒ 利益はもっと減少 ⇒ 不採算店舗削減による固定費削減
こんな流れなんでしょうかね？
もう一つ多店舗出店の弊害があったようです。
「過剰出店に伴う自社内競合」とあります。
「ドミナント戦略」で同一地域に集中して店舗戦略した結果、店同士で顧客を奪い合う現象が起きてしまいました。
ドミナント戦略も知名度を上げるというメリットはありますが、カニバリセーションというデメリットを引き起こす可能性があります。
配送の効率化などもあるのでしょうが、それぞれが店舗が客を奪い合っては店舗効率が悪いです。
２店舗あるのに売上が１．３店舗分みたいな感じですかね・・・。
有形固定資産回転率は低いでしょう。
とりあえず現状はこんな感じでしょうかね。
私も見切り発車で書いている節はありますので、また分析して気づきがあれば載せますね。
ではまた明日もこのネタが続きます。
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