平成28年事例Ⅰ 解答プロセス編④
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
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平成28年事例Ⅰの解答プロセスについて解説しています。
今日は第3問になります。
問題はこちらになります。
人事施策問題ですね。事例Ⅰでは頻出です。
私は受験生時代に書いた解答はこちらになります。
A社は、①社員は宝の経営理念のもと女性社員にフレックスタイムの導入など働きやすい職場環境の提供、②大都市圏からの採用強化、③適正な人員配置、研修制度の充実によりモラール・能力向上を図るべきである。
この問題は
「A社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であるか」という事が聞かれています。
人材を確保という事なので、採用だけが聞かれている訳ではありません。
採用した有能な人材が辞めないために、どういう風な人事施策を導入すべきかという事も重要な論点になります。「確保」ですから・・・。
人事施策の鉄板論点は「モラール×能力」の視点から考える事です。
あとは有名な語呂合わせである。
「さちのひもけぶかいねこ」から切り口を見つけて、なるべく与件の言葉を使って解答する事です。
さ:採用・配置 ち:賃金 のひ:能力評価 も:モチベーション け:権限委譲 ぶ:部門化 かい:階層化 ね:ネットワーク こ:コミュニケーション
「さちのひも」が人事施策 「けぶかいねこ」が組織施策ですね。
ただこの語呂合わせは便利なのですが、この切り口を並べただけの解答を良く見かけます。切り口を並べただけではただの一般論解答ではないでしょうか?
ネットで入る情報は誰でも情報入手できます。
これではファミレスのメニューと一緒ですね。
社長の前に人事施策の一覧を差し出して、「お好きな施策をお選びください」と言っているのと一緒です。
これ本当に社長の前でやったらどうしましょう?
私が社長だったら、その場でお帰り下さいモードになると思います。
でも実際の解答はこれと同じ事をやっている解答が多いですので注意です。
何が悪いのでしょうか?
それはA社の全体戦略との連動性やA社の課題解決を解決する人事施策でないと助言する意味が無いからです。
この問題の難しいところは与件に直接的なヒントが少ないです。
最終段落に少し記載があるだけなので・・・。
でもこういう場合でも与件にヒントは散りばめられています。
こういう場合は第1段落にヒントが埋め込まれているパターンが多いです。
最終段落に直接的な記述を書いておいて、間接的なヒントを与件文の最初の段落に埋め込ませる。難易度が高いですね。
A社は「新卒社員や女性社員を積極的に採用してきた」とあります。
それであれば新卒社員と女性社員に対する施策がA社にとって重要です。
私は新卒社員:研究によるモラール・能力向上 女性社員:働きやすい職場環境の提供という切り口で考えました。
そして「社員は宝」という経営理念を解答に入れる事が重要です。
だって「社員は宝」という経営理念はA社しかないからです。
これを入れることにより一般論解答からは脱却できます。
私の解答の「②大都市圏からの採用強化」は地方の労働人口が減少していることやA社が大都市圏へ進出している事から解答に盛り込みました。
もう少し肉付けしても良かったと思います。
この文字数の中で論点を3つ入れると結構詰め込み解答になるので、まあしょうがないところではありますが・・・。
まあこんな感じでしょうかね。
あとは中途採用なんて論点も十分考えられると思います。
今日まで平成28年事例Ⅰについて書いてきました。
この事例Ⅰの典型的なパターンにて展開しているので、あえて詳細に書いてきました。
事例Ⅰは苦手とする受験生の方が多いと思います。
そもそも「組織・人事」の事なので、企業の内部の事ですからね。
事例Ⅱのマーケティング施策は小売店などへ行けば想像はつきますけれども。
でも事例Ⅰも定番のパターンが存在しますので、是非マスターして下さいね。
でも今日はこのへんにしましょう。
ではまた明日へ続きます。
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