中小企業診断士けんけんの部屋

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平成28年事例Ⅰ 設問分析②

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

平成28年事例Ⅰを題材に話を進めています。

今日は第2問を話していきます。

問題はこちらになります。

 

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 第1問は3代目の話でした。

第2問は5代目の話です。それも経営改革とあります。

3代目の失敗を5代目が立て直すのでしょうね。

4代目はどうした!!という話はありますが・・・。

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★設問でチェックしたところはこちらになります。

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第2問は5代目の話なので、与件文で5代目が登場したら要チェックです。

5代目登場=解答の根拠に直結しますので・・・。

 

★設問1を検証していきます。

聞かれている事はなんでしょうか?

「新規のアルバム事業を拡大していく際の留意点」です。

また「これまでの学校アルバム事業の展開との違い」も聞かれています。

5代目が経営改革していきます。

これは3代目のビジネスモデルからの転換を示しています。

「学校アルバム事業の展開との違い」について考慮しながらと書いてあります。

これは事例Ⅰで多い「違い」を聞く問題です。

学校アルバム事業との対比で答案を書く必要が出てきます。

「違い」が聞かれている訳ですので対比して書く事が一番分かりやすいと思います。

それも「事業展開の違い」なので経営レベルの事を意識しなければなりません。

 

ただ対比で書くパターンの答案の場合、解答構成が難しいです。

それもこの問題は助言しなければなりません。それも100字・・・。

解答フレームはどうしましょうか・・・。

学校アルバム事業は・・・・・である。対して新規アルバム事業は・・・・・である。

以上から・・・・・・を助言する」みたいな感じで編集しますかね。

でも100字なので結構解答を構成するのはキツイような気がします。

 

でもこのような対比させて解答を書くパターンは良く出題されます。

 

平成30年事例Ⅰ

第2問設問2

A社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。

100字以内で答えよ。

 

 ほら、そっくりじゃないですか。

過去問を重視している人であれば、解答の完成度は高くなると思います。

 

★設問2を検証していきます。

設問1で新たに新規アルバム事業に展開しています。

新規アルバム事業では機能別組織ではキツイんでしょうね。

事業展開が変われば組織も変える必要があります。

組織は戦略に従うというやつです。

 

聞かれている事は「複数の事業間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由」です。

「機能別組織が新たな戦略に合わないから」これが理由でしょうね。

これを詳しく与件文から根拠を抽出して書けば良いと思います。

 

この設問1と設問2の関係性は是非着目して下さい。

設問1:事業展開(新たなビジネスモデル)の構築

設問2:新たなビジネスモデルに対して組織・人事の変革

 

これは事例Ⅰの特徴になりますので、是非覚えておいて下さいね。

解答フレームは「理由」で100字で聞かれているので

「理由は①・・・・・②・・・・である」で良いと思います。

 

令和元年事例Ⅰでも同じようなパターンで出題がありましたね。

令和元年事例Ⅰは機能別組織のまま組織変革はしませんでしたが。

でもこの事例の逆パターンと考えれば問題ないでしょう。

 

現状の組織では新たな戦略にマッチしないから組織変革を行いました。

令和元年では今の組織は戦略にマッチしているのに敢えて変える必要は無いでしょう!!という事です。

過去問で出た論点をしっかり把握していれば、出題の形式は変わっても対応は十分可能になります。

 

なお本ブログ掲載した試験問題は一般社団法人中小企業診断協会HPから引用しております。

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