80分について④
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日も80分について考えていきます。
Q 2次試験で過去問演習を行うのですが80分で終わらないのですがどうしたら良いのでしょうか?
設問分析、与件を読む、解答を書く、それぞれのパート毎に考えてきました。
今日は「考えるパート」について考えていきましょう。
診断士試験では一番重要だと思います。
「80分の中で考える時間を増やす」事を一番の課題としていました。
80分のプロセスにおいては「作業」と「思考」に分かれると思います。
皆様、勉強する中でいろいろなノウハウを蓄積してきたと思います。過去問演習でもいろいろな気づきを得ていると思います。
ただこれを全て80分の中でやろうとすると、もうパンク状態だと思います。やる事が多すぎる状態です。
別にこれが悪い事ではありません。ノウハウが蓄積する事は良い事です。
ただ2次試験の解答の品質を高めるためには、「思考の質を高める事」だと思います。
またテーマは「80分で解答を書き切る事が必要です。」
80分で解答を書くスピードを保ちながら、品質の高い解答が求められる事が必要になります。
さあどうしましょう?難題が出てきました。
これは鉄板論点については条件反射的に直ぐに頭に浮かぶ状態を作り出す事だと思います。
全ての解答を思いつきで書いたとしたら、100回試験を行っても書く事はバラバラだと思います。
しかし過去問演習をやれば分かりますが、2次試験で聞かれる事の本質は変わらないです。与件文の表面的な問いかけの仕方は変わるかもしれないですが・・・。
過去問で繰り返し問われている論点は合格者は確実に得点を重ねてきます。
皆様も過去問演習から「鉄板論点の論点」を押さえるようにして下さい。
過去問演習は皆様やられている事だと思います。どのように勉強されていますか?
ご自身で書いた答案を再検証する事は勿論やられていると思います。
でも答案を再検証する事が本試験対応に繋がっているかはまた別問題です。
特に多年度生の方は過去問を何周もされていると思います。
私も何回転したか分かりません。
回転する度に新たな気づきがあるのが過去問演習です。
「1回やっただけで分かった!!」なんて事はまずあり得ません。安心して何回も繰り返して勉強して下さい。
ただ陥りやすい事があります。
「過去問は完璧に解けるのに新作問題はさっぱり・・・」という方が多いです。
かくいう私もこのタイプでした。
結局合格する為には「本試験当日の初見問題で合格点を取る」事が最終目標です。
過去問で完璧な解答を作り上げる事が最終目標ではありません。
これは意識の問題です。
「頻出問題が出題された時に書くべき内容が瞬時に思い出せる」状態にしておく事が初見対応力を強化する事に有効な手段です。
実は「考える時間を増やす」と書きましたが、本当に一から考える問題はありません。
本試験の際に「自分の頭の中から知識を瞬間的に引き出し、それを組み立てる事」に時間がかかるという事が現実です。
以上から「ひらめき」は不要になります。皆様がひらめき系の解答を書いた瞬間に「そこで試合終了」になる可能性は高くなります。
実際のコンサルの現場では「ひらめき」は必要かもしれませんが、診断士2次試験では不要と言っても良いでしょう。
さて80分という試験時間の中で解答プロセスについて4回に渡って書いてきました。
「設問分析」「読むパート」「考えるパート」「書くパート」に分けて記事を書いてきました。
それぞれのパート毎に改善は図れます。
「設問分析」であれば設問だけを読むトレーニングもできます。
これであれば短時間でトレーニングできます。
いろいろ勉強も工夫してみて下さい。時間は作り出さないとダメですよ。
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