事例3対策:生産計画③
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
生産計画について引き続き書いています。
昨日は「全社的に生産計画を策定する」論点を書きました。
今日は「C社の現状が反映されているか?」について書いていきます。
全社的に生産計画を策定する論点とダブるところはありますが・・・。そこのところはスルーして下さい。
この論点は事例3鉄板論点である「在庫問題」につながる内容になります。
事例3の与件を読んで、こんな事が良く書いてあります。
平成26年の事例では「生産計画は設備稼働状況や材料保有状況などC社社内の都合に合わせて1ヵ月ごとに前月末に作成させる。」なんか引っ掛かりません?
C社社内の都合で決めていいの・・・?
平成30年の事例では「生産ロットサイズは長時間を要するプラスチック射出成型機の段取り時間を考慮して決定される」生産ロットサイズは何を基準にする方が良いんでしたっけ?普通、段取り時間を考慮して決定しますか?
生産計画のセオリーはC社の現状が反映されていなければなりません。
現状の在庫が多い場合、生産計画はどう策定します。もちろん生産量は少なくしますよね。
生産ロットサイズを段取り時間を考慮した場合、受注量が少ない場合はどうなるでしょう?もちろん在庫ダブダブになりますよね。当然「実需」が反映されなければダメです。実需と言われてもピンとこないですか?受注量に合わせて生産計画を立てなければ
ダメですね。
もう一つ、生産計画を立てる場合、全社的に計画を立案することは述べました。
全社的に言うと社長が単独で決定します?それは全社的とは少し違うような、ワンマン社長の場合は別ですけど・・・。
普通製造部と営業部がそれぞれ参加して、今月の受注量とか営業部が発表し、製造部が在庫状況を発表してそれを鑑みて、今月はいくつ作るとか計画を策定しますよね。
でも営業部と製造部の定期的なコミュニケーションが無ければ、受注量、在庫状況を無視した計画になりますが、それで良いんでしょうか?
もう一度繰り返します。
生産計画策定時に受注量、在庫量を加味して決定されているか?
今日書いてきた事を踏まえて、平成30年事例3の与件文を読んでみて下さい。
「なんでやねん!」ってツッコミを入れられたらOKです。
平成30年第3問でこの論点がばっちり聞かれています。
この間タキプロ勉強会で取り上げましたが、在庫量や受注量を考慮して生産量を決定
する論点が抜けている方が多いです。合格者は共通で入れてくる論点ですが、受験生は案外書いていないんですよね・・・。
多分、設問分析して「在庫が多い→ロットサイズが大きい」の論点だ!と決めつけて、そのまま解答に書いている可能性が・・・。
今日の最後のアドバイスとしては、
与件にしがみつく姿勢を忘れない!
これを最後にお送りして、今日は終わりにしたいと思います。
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