事例2 ターゲット分析②
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
昨日はターゲット分析について書きました。事例2でターゲットを外すと大惨事になりますので重要論点ですね。
平成30年事例2を例に書いていきます。昨日の記事の続きになりますが・・・。
昨日の記事はこちら。
この事例の日本旅館では次の人達をターゲットにしていきます。
①和の風情を求めるインバウンド客
②夜通し続く祭りの見物客
③夜な夜なX市にいる観光客(変なニュアンスですが・・・)
大きくわけて、①和の風情を求めるインバウンド客と②夜な夜な観光客(もっと変なニュアンス)に分けますね。
*けんけんはチョコバナナ大好き人間である。
まずは①和の風情を求めるインバウンド客について深堀りしていきます。
第2問で「今後のメインターゲット層」を聞かれています。
・今後のメインターゲット層は、和の風情を求めるインバウンド客とする。
・今後のメインターゲット層は、急増するインバウンド客とする。
この2つのニュアンスの違い分かりますか?
日本旅館であるB社は改装をしていない古風な和室です。和の風情がある苔むした庭園や文化の香りに満ちた雰囲気が売りです。逆に言えば、それを売りにするしかない状況です。
「急増するインバウンド客」に「古風な和室」を提案した場合どうなるでしょうか?
私が逆の立場で言えば、「なんか汚い部屋いやだな」と思ってしまいます。すいません、言葉が悪くて・・・。それにB社は激安価格では無いはずです。
多分、大企業が運営する「綺麗なホテル」か、「超激安ホテル」に泊まる人も多いんじゃないですね。大型クルーズ船を活用した「ホテルシップ」が注目されましたが、このご時世では・・・。
要は「インバウンド客」だけでは、幅が広すぎる訳です。もっとターゲットを絞らないとB社の売りが訴求できないわけです。
「和の風情を求めるインバウンド客」であれば、B社の苔むした庭園や日本の朝を感じられる献立、こだわりの器を見た時に、心ときめくわけですよ。
「ありがとうございます。和の風情がある苔むした庭園をいただきました。こんなん、なんぼあっても良いですからね」(ミルクボーイ風)
B社のストロングポイントを適切なターゲットに訴求しているわけです。宣伝効果バッチリです。
今までのB社はどうだったでしょうか?B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を載せただけです。なんかイケてないない感じなんですかね。
ターゲットが「和の風情をインバウンド客」であればB社の経営資源をフル活用できます。「和の風情のある苔むした庭園」「日本の朝を感じられる献立」「こだわった器」などなど。B社の強みフル活用です。
先日受験生の方から「和の苔むした庭園」は「既にB社が発信している建物の外観や館内設備に関する情報には当たらないですか?」という鋭い質問がありました。当たるかどうかははっきり書いてないですね。でも入れた方が良いんじゃないですか。だって「和の風情」があるからです。明らかに作問者意識しているでしょ!!
おっとターゲットについて2回に分けてと申しましたが、更に分けて書きましょう。
超小出し感満載でお送りしております。ではまた明日へ。
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