事業承継について
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
最近CMで流れていて気になる曲で今日はスタートです。
Lisa×Uruで「再開」という曲です。
LiSA×Uru - 再会 (produced by Ayase) / THE FIRST TAKE
私は銀行員ですが、取引先でいろいろな事が起こります。
先日、取引先の社長が亡くなりました。まだ50代です。
昨年、設備投資をして工場を拡張したばかりです。
後継者はいますが、まだ20代。実務経験が無さすぎて、社長にはまだ出来ない。
専務が代表者になりましたが、社長のカリスマ性で事業が持続していた点を考えると、今後どうなるか分からない状態です。
事業承継がスムーズにいっている会社もありますが、課題を抱えている会社の方が多いように感じます。
社長が亡くなって、そのまま倒産した会社は以前ブログでも書きました。
「事業承継対策をやらなければ」と思っている内に、その時は突然訪れます。
「社長が高齢だから事業承継を考える」だけでは済まされないのです。
ワンマン社長で事業が上手くいっている場合、仮に社長がいなくなった場合はどうなるでしょうか?従業員も現在の業績が良いから、ゆでガエル状態に陥り将来に対する危機感はありません。
しかし、取引先などに事業承継の話をすると、「もう社長を辞めさせるのかい!!」とか「後継者の事を考えている暇はないよ。今が辛いんだから」といった声をいただくのは未だに多いです。
でも先ほど挙げた実例を話すと少しずつ理解を示してくれる経営者もいます。多くはないですけれども。
「俺が倒れたら会社をたためば良いだろ」という社長も多いです。
しかしそんな簡単には会社はたためないです。そして会社をたためば借金も無くなる訳ではありません。
実は今担当しているお客様は、以前父親が会社経営をしていて、その基で一緒に働いていました。父親はワンマン経営をして多額の借金を重ね、経営状態はどうにもならなくなりました。弁護士に会社の債務整理を頼んだ数日後に社長が病死。息子は会社の経営状況や債務額について何も知らされておらず、社長が亡くなってから事情を知りました。
当然相続人全員が相続放棄。私の銀行も多額の不良債権を負いました。
その一件から10年以上経ちますが、そのお客様はまだ私の銀行とお取引があります。
そのお客様は「父が亡くなって、自分が会社を継げなかったことに今も責任を感じている」と話しています。
今、そのお客様は個人事業主として活躍されていますが、「親父の事があるから事業で借金をするのが怖い」と話されています。
この会社ももっと早く息子と事業について話していれば、良い方向に向かったかもしれないと思います。そして家族にも影響は及ぶものです。
やはり事業承継は大きな課題です。
ただ私もあまり詳しく無いので、これから勉強していきます。そして、学習した事をこのブログに書いていこうと思っています。
きょうはこのへんで。
猫クリック再開しました。是非クリックしてやってください。