令和2年事例Ⅳ分析①
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
今日から事例Ⅳについて検証していきます。
計算問題については予備校の模範解答も出回っていますので、そちらで検証していただいただいて。
私だったらどう考えるか?80分で解けるのか?この視点で書いていこうと思います。
とりあえず事例Ⅳは難易度が高めでした。
落ち込んでいる人も多いと思いますので、まずは動画でも見てからいきましょう・・
夢を夢のままでは終わらせないでいて
人は違う痛みに胸しめつけられて
この河の流れを超えてゆく
私は、この歌詞に励まされて勉強していました。
作詞:渡辺美里 作曲:小室哲哉のゴールデンタッグが生んだ名曲といえます。
私の個人的趣味の話でした・・・。
さて時を戻して事例Ⅳでしたね。
早速ですが、財務諸表を見ていきましょう。
まずはBSから見ていきましょう。
私の場合は電卓をほぼ使わずに検証していきます。
・流動比率は100%を超えています。解答候補からは外しません。
・当座比率は悪いですが、棚卸資産が同業他社と同程度である事から優先順位は低めかなと思います。
・自己資本比率は圧倒的に低いですね。これは悪い指標の解答候補でしょう。
負債の大きさに焦点があたれば負債比率を、内部留保の低さに焦点があたれば自己資本比率を選択します。
・有形固定資産が圧倒的に大きいです。これは作問者からのメッセージだと思います。
有形固定資産回転率が悪い候補に挙がってきます。まだPLを見ていませんので何とも言えないですが。
・短期借入金、長期借入金共に大きいです。短期借入金だけが大きいのであれば当座比率も解答候補に挙がりますが、長期、短期共に大きいので負債比率が解答候補の大本命になります。
・正常運転資金もそれほど差が無いので、資金繰りの論点では無いような気がします。
BSから見るとこんな感じです。
次にPLを見ていきましょう。
売上高は同業他社比で1.5倍程度でしょうか。
売上総利益は3倍弱大きいです。これは売上高総利益率は良い指標の候補になります。
次に販売費及び一般管理費は3倍弱大きいです。費用かかり過ぎです。
売上高営業利益率は悪い指標の有力候補。
営業外費用も大きい。先ほど借入が大きい事がBSで分かりましたね。
これからいくと売上高経常利益率も悪い指標の有力候補です。
どちらを選ぶかは保留です。
ここまで電卓を使っていません。
そして売上が1.5倍程度と述べました。
・売上債権は同業他社より少ないです。当然、売上債権回転率は高いです。
・棚卸資産は同業他社より少し多い程度。
棚卸資産が同程度で、同業他社より1.5倍の売上を獲得出来ているので棚卸資産回転率は良い指標になります。
・有形固定資産回転率は同業他社の3倍程度あります。
同業他社より約3倍の有形固定資産を使っても売上は同業他社の1.5倍しか稼げません。
当然、有形固定資産回転率は低いです。
財務諸表から見ると。
①良い指標
売上高総利益率が最有力候補、棚卸資産回転率が次点位でしょうか。
②悪い指標
負債比率(自己資本比率)は悪い指標でほぼ確定。有形固定資産回転率、売上高営業利益率、売上高経常利益率が次点です。
次に与件文を見ていきましょう。
・約2000棟の販売実績があることから棚卸資産回転率が高そうです。
・そして顧客の評判が高いとあるので売上高総利益率も良いはずです。
・費用負担が高いとあるので販売管理費は高いです。売上高営業利益率は悪いはず。
・店舗出店しているけれども2店舗は赤字。ステーキ店は閉店も含めて検討をしているので有形固定資産回転率は悪いでしょう。
・将来飲食店出店している土地があるけれどの出店計画の無い土地がある。土地は駐車場として賃貸して収益を上げていますが、計画性の無い投資をしている時点で有形固定資産回転率は解答としての裏付けになっています。
ここまで書いてきましたが、お時間になりました。
結局ここから何を解答として書くか?検討していきましょう。
ではまた。
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