事例Ⅳ対策 利益のバラツキを無くすには?
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
皆様体調は大丈夫ですか?私は扁桃腺がパンパンに腫れていました・・・。
熱は微熱をキープしています。あまりキープしても嬉しくはないですね。
この時期は体調管理が重要です。それに今年は特に重要な意味を持ちますので。
試験まで時間がありません。本当に今ある武器を磨くしか無いです。
私は直前期はひたすら思考を巡らせていました。
80分の試験をどう対応するか?
難問が出た場合の対応の仕方は?
一人作戦会議です。
あらゆるケースを考えておく事が本番当日に役に立ちました。
2次試験は1年に1回しかありません。本番の依存度が高い試験です。
たまたま当日奇跡的に出来が良ければ合格できます。しかし実力者でも当日に力を出せなかったら不合格です。
しかし、結果が全ての世界です。影の実力者はやはり影なので・・・。
あらゆるケースは考えていたつもりなのですが、あまり本番当日にいつもと違う事をやると想定外のケースにはまります。
私は「森永ラムネ」のブドウ糖効果が脳の疲労回復に効くという情報を仕入れて、試験当日に食べ過ぎて気持ち悪くなった経験があります。ほどほどにして下さい。
試験当日に森永ラムネ、栄養ドリンク、メガシャキ、いろいろなものを飲んでいました・・・。逆に健康に悪そうですね。
事例Ⅳのテーマとして「利益のバラツキを無くすにはどうすれば良いでしょう?」という論点が出題されます。
これは平成21年の過去問で出題されています。
売上のバラツキは無くすことは難しいです。これは外部環境にもよるところも大きいです。売上のバラツキを無くす事は難しいですが、利益のバラツキを抑えることが出来ます。
利益のバラツキといって何を思い浮かべますか?
営業レバレッジです。営業レバレッジが高いと利益のバラツキが大きくなります。
これをもう少し分解していきます。
営業レバレッジ=(売上高ー変動費)÷(売上高ー変動費ー固定費)
つまり固定費が高ければ高いほど分母の(売上高ー変動費ー固定費)の数値が小さくなり営業レバレッジの値が大きくなります。
以上から固定費が高ければ高いほど、営業レバレッジの数値が大きくなり利益のバラツキが大きくなります。
平成21年の事例では本社売却を行い管理費等の固定費を削減しています。その事により
営業レバレッジが小さくなると共に損益分岐点売上高が小さくなり利益のバラツキが小さくなります。
また平成21年過去問では税引前自己資本利益率のバラツキについて聞かれています。
いわゆる財務レバレッジです。ROEのバラツキを考えさせる問題です。
こんな式は見たことがあると思います。
負債比率が大きければ大きいほどROEが大きくなります。これは良い方にも悪い方にも影響を及ぼします。ハイリスクハイリターンです。
平成21年の事例では本社を売却した資金を全額負債の返済に充てています。
当然負債比率が小さくなりますので、財務レバレッジが小さくなります。
ROEのバラツキも小さくなります。
そして為替のバラツキが出題されています。
平成21年のD社はアジアをはじめグローバルに展開しています。当然為替の影響も受けます。オプション取引により為替変動リスクを回避しています。
平成21年は是非チャレンジして欲しい過去問です。まだ間に合います。
バラツキを無くす芸術的な事例だと思っています。
では今日はここまでにします。また明日へ。
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