令和元年事例Ⅲについて考える
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
直前期ですね・・・。
私もブログで何を書こうか迷っています。
あまり直前期に新しいノウハウを話したくはありません。
直前期は自分と向き合って欲しいからです。
新しいノウハウばかりを追いかけても、それが本試験で使える可能性は少ないと思うからです。
これからの時期は自分の武器に磨きをかける事が重要だと思います。
新しい武器を調達する時期ではありません。
今回は激ムズだった令和元年事例Ⅲ を題材に事例Ⅲの与件文の読み方や意識して欲しいことを書きました。
私はそもそも事例Ⅲである程度得点を取って合格する絵図を自分で持っていました。
しかし、本試験の事例Ⅲはあ「よー分からん!!」状態に陥りました。
いわゆるパニックです。
最終的には60点を超えましたが・・・。
結局自分が「よー分からん」問題は他の人も「よー分からん」問題である事が分かります。
結局は「事例Ⅲにおける自分の武器を使って解答するしかないのです!!」。
試験の時は「マシニングセンタ」なんて知らんがな状態でした。
来年も訳がわからん機械が出るかもしれませんが、そこで勝負は決まらないと思います。
令和元年事例Ⅲを題材に着目すべき点を書いていきます。
与件文を見ていきましょうか。
事例Ⅲでは企業概要が最初に書いてくれます。製造業である事には間違いありませんが、具体的に何を作っているか?このあたりは注目するのは当然ですね。
そして各事業部を良くチェックして欲しいです。特に営業部があるかどうか?
各事業部をチェックする意図は何でしょうか?
まずは各事業部で連携が取れていないパターンが非常に多いケースがあります。
連携が取れていないから納期に間に合わないなんてパターンは山ほどあります。
完璧に連携が取れている企業では出題者も問題が作れないですから・・・。
次に営業部を何でチェックするか?
事例Ⅲでは製造に関する事が問われるのは分かると思います。
しかし、製造に関する事だけでは無く営業に関する事も良く問われます。
市場面に対するアプローチです。
今後の成長するためにはC社の営業面を強化する事が求められます。
でもそもそも何で営業部が無かったのでしょうか?
そもそも営業部を作る必要が無かったのではないでしょうか?
例えばC社が下請け企業の場合です。
大手企業に依存している場合は販路開拓する必要性が乏しいです。
別にそのままの大手から下請けとして仕事が続けば良いのですが、大体大手企業が去っていくパターンが多いです。
また下請ですので利益率が低いです。
高付加価値製品を作るために大手依存から脱却するストーリー展開が多いです。
一概には言えないですが、
「営業部が無いという事は今後市場面の開拓に問題がありそうだ」考える事が出来ます。
次に第2段落です。
この段落で注目して欲しい事
「特殊な技術の蓄積」という表現です。ただの「技術」ではありません。
「特殊な技術」の蓄積です。
これは完全に強みとなります。特殊な技術なので、他の会社と差別化されています。
そして差別化されている「特殊な技術」を蓄積している訳ですから。
第1問で「事業変遷を理解した上でのC社の強み」が聞かれていますので、これはピッタリ解答になります。
そして「一般に金属加工業では、熱処理は内製せず熱処理業に外注する傾向が強い」とあります。これはC社にとってО<機会>になります。
C社は創業当初から、熱処理専業企業として・・・」とあります。
創業当初から熱処理専業企業とあります。
これは完全に第1問にドンピシャ当てはまります。
熱処理業者では無く、熱処理専業企業ですから。
それに先ほど機会の事が書いてありましたので、S×Oになります。
強みと機会のマッチングになります。
次に第3段落です。
熱処理加工だけでなく、設計部門と機械加工部門をもったとあります。一貫生産体制パターンです。そしてこれらの部門において連携が悪く納期遅延が起こるのも事例Ⅲあるあるです。
一貫生産体制が強みになるでしょう。部門間連携はまだ分かりません。
そして第4段落です。
商談会でX社と出会い熱処理を始めたんだそうです。
そして「C社売上高に占めるX社の割合は約20%までになっている」
なんだか、いやらしい表現ですね。
別に「C社売上高に占めるX社の割合は約20%である」という表現でも意味は十分通じます。
「このまでになっている」という表現は「わざわざ表現」です。
これ以上C社の売上高が増えることにネガティブである事が伝わります。
第1段落~第4段落を見てきました。
事例Ⅲでは隅切り【○○】毎に整理していきましょう。
【企業概要】についてはいろいろチェックする点がありますので、参考にして下さい。
では今日はここまでにします。また明日へ。
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