診断士試験の解法について
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
皆様、もう自分の解法って固まっていますか?
直前期ですので、もう解答プロセスは固めて欲しい時期です。
しかし、「あの予備校のメソッドが良いらしいよ」「○○流が良いってらしいよ」なんていろいろ声が気になりませんか?
情報収集に命をかけている人ほど、逆に迷ってしまう傾向にあると思います。
どの予備校のメソッドにも良い所と悪い所は両面あります。
〇〇流だって良い所と悪い所があります。
そもそも診断士2次試験は80分しかありません。それも正解は公表されていません。
そんな状況の中、唯一絶対な解答プロセスなんてあるのでしょうか?
もし絶対的な解答プロセスがあるとしたら、予備校や参考書も同じ解答プロセスを教えているはずです。
しかし、予備校毎にメソッドは違います。参考書も書いている事も違います。ブログだって書いている事は違います。
その良し悪しを判断するのは受験される皆様です。
言い換えれば「自分のメソッドを構築しなければ合格は程遠い」と言わざるをえません。
だって実際に受験されるのは予備校の先生でも無ければ、ブログを書いている私でもありませんから。
受験されるのは皆様なので「皆様自身が80分で合格答案を提出する」ための解法プロセスの習得が必要です。
どこの予備校だって毎年合格者は出しているでしょう。
もしその予備校のメソッドが自分に合わなければ、他のメソッドを試してみれば良いだけです。
一途に教えられたメソッドにこだわって不合格になったら、来年受験しなければならないですし・・・。
情報過多の人ほど敏感に反応してしまいますが、他の人が良いと思った方法が自分にも良いとは限らないと思って下さい。
Aさんは「あの予備校はダメだ」と言っても、Bさんは「あの予備校は素晴らしい!」という正反対の意見が出るのは当たり前です。
受験生の皆様は真に受ける必要もありません。とにかく自分のプロセスを固める事に集中して下さい。
特に「マーカーは何本使うとか」「鉛筆1本で勝負する」とか「設問分析に何分かける」など形式的な作法は固めましょう。
★あと1ヶ月は皆様それぞれの対策が必要です。
①初学者の方
初学者の方は直前期まで実力は伸びます。(多年度生の方が伸びない訳ではなく、伸びしろが大きいという事です)
80分でマス目を埋められない人はもう慣れるしかないです。
事例問題を80分で解く練習を継続するしかありません。
私であれば「過去問に集中する作戦」を取ります。特に事例Ⅳはいろいろな問題集を解かれていると思いますが、最後はやはり過去問ではないでしょうか・・・。
まずは80分でそこそこ書けて、「ふぞろい」に出てくるような鉄板論点が書ければB評価まではいきますので・・・。
まずはそこを目指しましょう。先日のブログで「ハマる」という言葉を使いましたが、B評価の答案が書ける+何かが「ハマる」=A評価というイメージですかね・・・。
なんか怒られそうな表現ですが・・・。少し運が左右される側面は否めないです。
目指すは常にB評価解答が書けるレベルという事です。高得点解答は別に必要ありません。
中には初学者で高得点を叩きだす人もいますが、そういう方はこの調子を維持して下さい。いろいろな情報に影響されないで下さい。
情報を発信している人間が言う事では無いかもしれませんが・・・。
②多年度生の方
初学者の方には運が左右されると書きましたが、多年度生の方は運で合格が左右されて良いですか?私であれば絶対に嫌です。
だって一度は不合格になって、1年間2次試験の勉強をしてきたんですよね。
それで運で合格が左右されるって悔しくないですか?
多年度生の皆様は解答プロセスはもう固まっているでしょう。
では何で他の受験生と差を付けたら良いですか?
たぶん「考える力」と「表現する力」だと思います。
考える力はいかに事例企業の寄り添って解答を考えられるか?
「事例企業の社長の意向」や「事例企業の置かれている状況」を考慮して解答を考えられるか?
与件に登場する事例企業にしがみついて解答を考える事です。
ここで一般論でサラッと解答を書いてしまうと、全く事例企業の事を考えていない解答が出来上がります。
「表現する力」は採点者はあなたが書いた答案しか見ていないからです。
私も受験生の皆様の答案を見る機会が多いです。
私が気づいたのは、「言いたい事は分かるけどなー」という答案が結構多いです。
例えば解答の中に「提案力」という言葉を使ったとします。
「提案力は分かるけど、どんな提案をするか分からない」答案が意外に多い。
こういう場合は「事例企業の独特の強み」を与件文の言葉を使って表現する必要があります。
「提案力」といっても、どの企業も提案力はあるでしょう。事例企業しか出来ない提案でなければ、他の企業との差別化は出来ないでしょう。
これは一例ですが、「あー惜しい!!」という答案にならないように工夫して下さいね。
今日はここまでにします。ではまた明日へ。
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