SWOT分析について考える③
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
最近車の中ではいつも米津玄師のCDがかかっております。
私もやる気が出ない時がいつも音楽に助けられてきました。
池井戸ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌である「馬と鹿」は良く聞いてる歌です。これから本試験まで不安に押しつぶされそうになったり、いろいろな感情との勝負になります。是非頑張って下さい!!
SWOT分析について考えるシリーズ3回目です。
S(強み)とW(弱み)について書きました。
因みにSとWは内部環境分析といいますね。
企業の内部の事ですからね。
診断士の分析と言えば、「社長の実現したい経営方針をどう実現できるか?企業の強みを活かして、弱みを改善するお手伝いをする事」です。
診断士が神のように方向性をお告げできる訳では無いと思います。
まずはО<機会>について考えていきます。
機会といえばチャンス:いわばビジネスチャンスですね。
事例Ⅲで鉄板論点としてはS×Oの考え方が有効です。
平成27年事例3の与件文を見てみましょう。
【C社の概要】の与件文に機会がいくつか書いてあります。
「これらの部品では顧客からの軽量化、複雑形状化要求が強くなっていて、鋳造技術の向上が求められている」とあります。これは機会ですよね。期待と言っても良いかもしれません。
当然C社は取引先からの要請に応えますよね。これほったらかしではマズイのでは無いでしょうか。
要請に応える=解答に反映させる事を意味します。皆様、要請に応えていますか?
もう一つの論点である自動車部品の生産依頼については第1問で検討していますね。
そして事例Ⅲの今後の助言問題にはS×Oの視点は重要です。
強みと機会をマッチングさせる事です。
この解答の方向性は分かりますか?
Oは先ほど挙げた「これらの部品では顧客からの軽量化、複雑形状化要求が強くなっていて、鋳造技術の向上が求められている」に答える方向性が第1候補になると思います。後はC社の強みを抽出する事で解答すれば良いと思います。
次にT<脅威>について考えます。
脅威といえば事例Ⅰですが鉄板ですね。
事例Ⅰの場合、外部環境である脅威が必ずA社を襲いかかります。
リーマンショックなどの不景気、価格競争、代替品の登場などさまざまです。
実際のリアル社会ではコロナウイルスの影響もあるので、今後試験に登場するかもしれません。
ただ外部環境、特に脅威自体に対策する事は不可能です。
コロナウイルスワクチンを開発すれば、脅威に打ち勝つ事になりますが・・・。
ただA社の業況が低迷している理由を外部環境のせいにしないで下さいね。
A社の業況低迷の理由は不景気だからである。
銀行員の立場で言えば、こういう社長は非常に多いのが事実ですが・・・。
診断士試験では外部環境に対応出来なかったA社が悪いのです。
外部環境の変化にどう対応するか?
社長と診断士が一緒に考えなければなりません。
価格競争や代替品の登場も良くあるパターンです。
A社は高付加価値戦略にて競争優位を築いていく、これがA社の必勝パターンです。
これは事例Ⅱでも共通です。事例Ⅱでは安売り戦略はしません。
安売りでは大手企業であるライバル企業と同じ戦略になりますので、負け戦になります。これは脅威を回避する思考です。
これでざっくりSWOT分析を解説してきました。本当にざっくりですが。
ここで一番言いたい事がSWOTを全部マーカーする事に力点が置かれていないですか?マーカー命みたいな。
SWOT分析に基づいた考えにて与件文を読み、解答を考える事が必要です。
それにもっと必要な事がSWOT分析した結果を解答に落とし込みする事です。
マーカーして終わりになっていませんか?これ以前の私ですけれども・・・。
それにSWOT分析を全てマーカーで引いていたらどうなります?
蛍光ペンを持ち替える時間もかかりますし、タイムマネジメントの問題があります。
私は最終的にS(強み)しかマーカーは使わなかったですね。
それは、皆様自分にあった方法を試してみてください。
「あのブログで蛍光ペン1色しか使わない方が良いって言ってたのに」と言った瞬間
外部環境のせいにしていますよ。
では、こんな感じでSWOT分析の解説は終わりにします。
ではまた明日へ。
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