事例2実践編①
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
昨日は過去記事のオンパレードになってしまいました・・・。読んでいただけたでしょうか・・・。
事例2は本番対応力が一番試されると思っています。私は・・・。
過去問や予備校の試験でいくら良い点をとっても、本番の試験で一番ハマってしまうのが事例2だと思います。
事例2は「誰に」「何を」「どのように」+「効果」を与件から組み合わせるパズルのような事例だと思っています。80分の中でいかに与件からピースを抜き取り効果的にパズルを組み立てるか。この勝負になります。
特に「誰に=ターゲット」のピースを間違えるとほぼアウトになります。
診断士2次試験と言えば過去問演習が基本的な勉強方法になります。
ただ、過去問を一度解いてしまうと、「ターゲットは誰か?」「マーケティング施策は何か?」分かってしまいます。ただ過去問を漠然と解いていたら本試験対応は強化できないかもしれません。
今、ひらめき王子松丸くんの「謎解き」が流行っていますね。
多分皆様「謎解き」の問題を出題されたら、必死で考えますよね。「あー分かんない!!」なんて頭抱えながら・・・。そして解答を見て「へー、凄い!!」と感心するわけです。
ただ一度「謎が解けた」問題をもう一度出題されたら、皆様どういう感想を持ちます?
「この前本で読んだわ。この謎はこうでしょ」と答えます。
でもこのケース、考えて答えていますか?条件反射で答えてますよね。
つまり脳みそは働いていません!!
こう書くと「上から目線だ!!」と言うかもしれないですが、この試験の合格に9年間かかっていますので、上からなんて言えるわけないです・・・。
先ほど「誰に」「何を」「どのように」+「効果」の組み合わせが重要だと述べました。ただ過去問を一度解くと、各設問毎のターゲットは誰か?既に分かってしまいます。つまり謎解きが終わっている状態になります。
ただ過去問演習を否定するものではありません。むしろ過去問演習が最強の勉強法だと思っています。
過去問は謎解きした方法論を学ぶ事に意義があります。
特に多年度生の方は、過去問はやり尽くしているでしょう。
過去問は何度やっても新たな発見がある事はもちろんです。私も何度過去問演習を繰り返し勉強したか分かりません。
でも過去問を何度も繰り返し学習した場合、事例2のターゲットを何度も間違う事は、無いような気がします。
でも本試験でターゲット選定を間違った場合はあっという間に低評価になります。
つまり日々の学習では過去問からターゲットを選定する方法を学ぶ事が重要です。
まだ誰も見た事が無い本試験でどのように事例を解くか?
皆さんが過去問で学んだ方法論を総動員して本試験を解きます。
行き当たりばったりの方法論で本試験を解いても、出来不出来は運の世界になります。
本試験対応を常に意識した上で過去問演習する事が大切だと思います。
おっと前振りが長くなりましたが、実際の過去問を見ていきましょう。
このブログでは事例問題の設問文から診断士としてのセオリーを説明していこうと思います。本当は与件の読み方や解法プロセスまで詳しく説明したいところですが、たぶん全部ガッチリやると1事例終わるのに10日くらいかかりそうなので・・・。
とりあえず設問文から診断士のセオリーを説明していきます。
今回は平成28年事例2です。設問を見ていきましょうか。
第1問(配点20点)
B社のこれまでの製品戦略について、80字以内で整理せよ。
設問短いですね。事例1では訳が分からない聞き方が多いですが、事例2は割と分かりやすいですね。ズバッと聞いてくれています。
事例2第1問ではB社の過去のマーケティング戦略が問われる事が多いです。
「これまでの」とありますので、過去の事が聞かれています。
なぜ過去の事が聞かれるのでしょうか?
たぶん現在、B社の製品戦略は通用しなくなっているのでしょうね。
第1問で過去の製品戦略を分析させておいて、第2問以降で製品戦略を変革させようとしていると想定できます。
なので第1問とそれ以降の設問の連動性を意識しなければなりません。
これは設問を単発で考えている人には、他の設問との連動という意識は薄いと思われます。
診断士2次試験は紙上コンサルティングだと思っています。2次試験では出題者から設問にてコンサルティング手法をヒントとして与えていると勝手に思っています・・・。
第1問では「過去のB社の製品戦略を分析してみましょう」と出題者からお題が与えられています。
ただ分析させて終わりではありません。この分析を活かして今後のB社へ助言していく必要があります。
この設問では「製品戦略」が聞かれています。
「製品の戦略」です。当たり前ですが。
「製品そのもの」の事か「品揃え」の事が聞かれる事が多いかな。
字数にもよりますが、「誰に」「何を」の視点で解答を構成すれば良いと思います。
字数が多ければ「どのように」「効果」も解答要素になり得ますね。
製品戦略だから「製品」の事を中心に複数の解答要素を盛り込む事が必要になります。
そんな感じになります。では今日はここまでにします。
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