任天堂の決算を見てみよう⑥
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
任天堂の決算を見てみようシリーズも今日で最後にしたいと思います。どうだったでしょうか?
安全性、収益性共に素晴らしいです。
そんな絶好調な任天堂㈱でもリスクをはらんでいます。
まずは、NintendoSwitchの地域別販売数を見ていきます。(今期の販売台数です)
日本 506万台(対前期比 +33%)
北米 767万台(対前期比 +20%)
欧州 537万台(対前期比 +19%)
販売台数の伸び率では日本が一番伸びております。しかし、販売台数自体では北米や欧州の方が日本より多い状況です。
北米や欧州と聞いてピンときますか?
①為替リスク問題
今年の決算でも為替差損は158億円計上されています。
さらっと書きましたが158億円ってすごい数字ですよね。
輸出企業の場合は円高になれば評価損が増えます。円高ドル安ですからね。
トランプ大統領になってからは変動も凄いですし・・・。
でもグローバル企業は仕方ないのでしょうね。
為替リスク対策として診断士試験的にはどうします?
オプション取引と為替予約でしたね。
★復習タイム
・コールオプションとプットオプションの図は書けますか?売りと買いのパターンも
ありますよ。
・輸出企業の場合はプット?コール?
・輸入企業の場合はプット?コール?
・オプションプレミアムって何?
・オプションと為替予約の違いは?
とりあえずこんなところにしましょうか。敢えて答えは書かないですが復習宜しくお願いします。
②コロナウイルス問題
決算短信にもいくつか書いてあります。
・部品調達や生産、出荷への影響
コロナウイルスによる工場の一時停止を余儀なくされましたね。必要な時に必要な部品調達が出来ない。
これではサプライチェーンが分断されてしまいます。企業経営理論で習いましたよね。
これは全世界で共通に起きている現象なので・・・。
・消費行動への影響
日本では感染者数も落ち着きつつありますが、任天堂㈱は全世界を相手に販売をしています。コロナウイルスは海外の方が影響が大きい状況ですから。
ダウンロード専用ソフト販売強化によるデジタル売上高を伸ばす方向性は今以上に強まると思います。
③競合問題
任天堂㈱は子供向け、プレイステーションは大人向けの印象がありますが、今はどうなんでしょ?
一番の競合であるソニー・インタラクティブエンタテインメントから既にこの発表がさえております。
「プレイステーション5の発売決定!!」
2020年年末商戦期に発売とHP上でされています。
間違いなく一番の競合でしょうね、プレステが。私はプレステ2までは死ぬ程やりました。プレステ3は嫁さんが買いましたが、私は長い長い診断士のお勉強を続けていたので全く遊んでいなかったのが現実ですが・・・。
プレステ5の画像を観ましたが、本当にリアルでしたね。あまりゲーム感が無いかもしれないくらいです。
診断士2次試験事例2では競合との差別化がテーマになります。
プレステシリーズは完全に大人をターゲットとしているのに対して、任天堂㈱は子供~大人まで楽しめるソフトが多いような気がします。
これからは中々ハードでは差がつかないと思います。ハードのスペックが高すぎるからです。ソフトで差別化するか?サービスで差別化するか?これからの展開が楽しみです。
さて、任天堂㈱の決算を見てみようシリーズも今日で最後です。個人的には無借金経営であった事が一番印象的でした。これからもいろいろな企業の分析を展開できればと思っています。
では今日はここまで。
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