資金繰りについて②
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
昨日は資金繰りについて書きました。参考になりましたでしょうか?
実は昨日の内容は診断士事例4でも頻出であるCF計算書の論点です。
営業CFを分析させる問題ありますよね。平成23年でこの論点出題されています。
この事例も売上債権が増加した事により資金繰りを圧迫しています。
この改善策はどうします?
診断士試験的には、取引先と入金条件を交渉して売掛金回収を促進させる。
実務的には、正常運転資金として銀行にて借入させ資金繰りを安定させる。
こんな感じですかね。入金条件の交渉してもね・・・。パワーバランスもあるし。
資金繰り安定策としてはいくつか手法があります。
借入にも種類がいろいろあります。大きく分けて2つ。短期借入金と長期借入金です。
短期借入金は1年以内に返済が完了するもの。2百万円を短期借入金にて融資を受けた場合は、返済期日に2百万円を一括返済しないといけません。
長期借入金は一般的に5年分割返済みたいなやつです。
先ほどから話が出ている正常運転資金は一括返済しなくてOKです。利息を払って期日を伸ばすイメージです。
例えば短期借入金が無く、長期運転資金を借りている企業があり1,000万円借入が残っている企業があるとします。返済が大変でヒーヒーしています。
しかし、この企業の正常運転資金が500万円あったとします。この場合は、500万円を短期借入金、500万円を長期借入金にて借換する手法が考えられます。
短期借入金は正常運転資金なので、一括返済しなくてOK。支払期日が来ても、利息だけ支払い更新する事が出来ます。(期日を先に延ばせます)
長期借入金は残債が半分になったので、毎月の返済額も単純計算すれば半分に減らせるわけです。これで資金繰りはかなり楽になるはずです。
長期借入金はCFから返済します。CFの計算式覚えていますか?
CF=営業利益(1-税率)+減価償却費ー運転資金増加額ー投資額
実務的には簡易CF=当期利益+減価償却費を使う事が多いです。
毎月の返済金額合計が簡易CFに収まればOK。
毎月10万円手取り収入がある人が3万円は返済出来ます。ただし返済額が20万円だと返済出来ません。それと同じ事を言っています。
別に難しい話では無くて、自分のお財布の中で買い物しましょう!みたいなイメージが持てればOKです。
その他に(借入金合計ー正常運転資金)÷簡易CFが10年以下かどうか?という見方をします。借入金合計から運転してる限り必要な正常運転資金を引いた金額がCFの10倍以内ならば良いんじゃねって感じです。
これは銀行によって、また個人によって見方が違うので、一概にこういう見方をします!!とは言えないので、ご参考までに。
資金繰りや銀行融資について4日間に渡り書いてきました。以前のブログで財務が出来ないとダメですか?という記事を書きました。答えは過去記事を読んでみて下さい・・・。
どっちにしろ診断士合格後も財務会計とは付き合っていかなければなりません。ならば今から頑張りましょう!!
今日はここまでにします。
参考になりましたら、是非猫クリック!!宜しくお願いします。