与件の読み方:事例2
おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。
連休もあっという間に終わりましたね。皆様勉強進みました?
昨日から与件の読み方について話しています。今気づきましたけど昨日のブログのタイトル「設問の読み方」になっておりました。「与件の読み方」に修正致しましたので申し訳ありませんでした。
与件の読み方について事例別に掲載している意味が分かりますか?それは事例毎に特徴が違うという事です。
これ意識されていない方は、今後読み方を変える意識を持つ事で実力アップに繋がります。まずは意識の問題です。
昨日のブログで「いろいろな情報を収集して自分に必要な情報を選択する事が求められています」と言いました。
ただこんな事やっていませんか?あっちのブログで○○ノウハウが書いてあったからメモしておこう。おっ、こっちのブログで△△攻略法が書いてあるから、これもメモしておこう。何かノウハウメモばかりが溜まっている人いませんか?
情報収集する事が大切ですが、診断士2次試験では情報を使いこなす=ご自身の解答プロセスに落としこむことが必要です。情報マニアになっても合格できるかどうかは分かりません。
まずはご自身で必要だと思った情報を試してみて下さい。ダメだったら別に止めてもOKじゃないですか?
私のブログでいろいろな事を書きますが、「私のノウハウ凄いでしょう」という自慢の場でも無く、「全てこの通りやって下さい」なんて気持ちもサラサラありまえん。
今日も与件の読み方について話しますけど、私が気を付けるポイントと受験生の皆様が気を付けるポイントは必ず違うはずですので・・・。
おっと前置きが長くなりすぎました。今日は事例2です。
事例を読む時点で気を付けていただきたいポイントはこちらです。
①ターゲット分析
事例2で一番大切な事は何でしょうか?私はターゲットだと思います。
だってターゲットが違えば、B社が行う施策は違うはずです。私も「ターゲット間違っちゃった」って軽く言っておりましたが、リアルならば相当ヤバいことです。前に青汁好きな渋谷系ギャルを例に書きましたね。
私はターゲットとなりそうな登場人物は必ずマーカーチェックしておりました。青マーカーで目立つように。これも以前「ターゲット分析」シリーズとして①~③まで書きましたのでご参照を。
②経営資源(強み)
事例2はターゲットにB社の経営資源を活用してアプローチしていきます。
基本は「こだわりの接客」「高い企画力・デザイン力」「苔むした庭園」「日本の朝を感じられる朝食」など過去問を遡ればいくつも出てきます。
ここで気づいて欲しいのは、ただの「接客」では無いんです。「こだわりの接客」なんです。修飾語で強調されていますね。これ作問者が強調している点です。解答にも与件の言い換えをせずに「こだわりの接客」とそのまま使いましょう
また事例2ではB社は連携します。大体地域との連携です。
連携なので連携先の強みもチェックする必要があります。
③成功体験チェック
これは他の事例でも使う手法ですが、特に事例2は要注意です。
過去の成功体験を活かせ!!という事です。逆に過去の失敗体験を繰り返さない論点もありますが、これは事例1が多い気がします。
最近では平成29年事例2でこの手法が使えました。
「シルバー世代のお客様に孫の入園準備をアドバイスしたら喜ばれて、シルバー世代の子供世代である子育て世代の顧客が入園準備のアドバイスと商品を求めて来店するようになった。」
「親と子の快眠教室という月1回のイベントを開催して、教室の参加者は後日顧客として来店すようになりつつある」
こんな感じの与件がありました。(すいません、少し省略しました)
皆様「あー良かったね。お客さんを新たに獲得したんだ。」なんて感心して終わりにしていませんか?過去の成功体験ですよ。
これ今に活かせばいいんじゃないですか?
イベントや教室を開催して新規顧客獲得しろ!って作問者からアドバイスされているようなものですよ。
事例2は「誰に」「何を」「どのように」+「効果」って言われますよね。
特に「誰に」=ターゲット 「どのように」=経営資源活用を与件から抽出できるように注意して与件を読む事です。
「何を」は品揃えですが作問者がB社の品揃え商品を詳細に書いてある時はチェックですよ。必ず解答に使います。
ありましたよね。「ベビーベット」「介護ベット」とか商品名をずらずら書いてあるパターン。平成29年事例2です。
他にもいろいろありますが、今日はこの辺で・・・。
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