中小企業診断士けんけんの部屋

中小企業診断士が日常を気ままに伝えます。

設問分析(事例3)

おはようございます。中小企業診断士のけんけんです。

 

事例1の設問分析について話してきました。

事例1では設問自体が何言ってるか分からない時が多いので設問分析は特に有効です。

最近は傾向が変わりつつありますが、事例1は与件にヒントが少ない事が特徴でした。

平成25年事例1は正にその典型事例でした。与件が超短いですから。

 与件が短いという事はヒントが少ないわけです。与件にヒントが少ない場合は何をヒントにすれば良いでしょうか?

①設問からヒントを得る②事例1のストーリー性からヒントを得る事が重要です。

設問分析だけであれば細切れ時間で分析できます。実際に設問分析にかける時間は10分程度ですから。私の場合は5分でしたけど・・・。

80分使う事だけが勉強ではありません。皆様社会人の方が多いでしょうし。家族サービスも必要でしょうし。勉強もいろいろ工夫してみて下さいね。

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今日は事例3について話していきます。

事例3の設問は比較的分かりやすいです。これは事例1と大きな違いがあります。

設問分析も事例1ほど力を入れてやっていたわけではありません。しかし、事例3特有の特徴もありますので話していきましょう。

 

では平成28年事例3を題材に話していきます。

カット野菜を生産販売しているC社でした。完全にダメダメ企業です。

この年は実際に本試験会場で受験していた訳ではないですが、ネットでは「このC社本当に大丈夫?」と話題になった事を覚えています。

 

では第1問からです。

第1問

カット野菜業界におけるC社の(a)強みと(b)弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。

 

 事例3第1問では大体C社の強みを分析させます。この事例では強みに加えて弱みも分析させています。SWOT分析でいうSとWです。内部環境分析です。

事例3の場合、強みは製品面と市場面(営業面)の強みに分かれます。アンゾフの成長ベクトルの視点です。

ここで覚えていただきたいのが、事例3だからといって製造面だけではないよ!!という事です。

大体C社はQCDのどれか1つは強みとして持っているケースが多いです。平成28年事例3は強みを探す事が難しい事例でしたが・・・。

大体Q(品質)は良いけど、C(コスト)D(納期)管理が出来ていないケースが多いです。なのでコストと納期が弱みになりやすいです。

ではなぜ弱みを分析させているのでしょうか?後の設問で改善させる為ですよ。

強みはなぜ分析させているのでしょうか?今後の成長戦略で強みを活かすからですよ。

 

以上から重要な事は以下の2点です。

強みは今後の成長戦略を問われている設問と関連付けて考える事。

弱みも後の設問との関連性で考える事。

 

今後の成長戦略は最終問題ですね。

弱みはC社の生産工程(いわゆるオペレーションレベル)を改善する問題が第2問や第3問で問われる事が多いので、その問題と関連付けて考える事です。

C社の弱みであるから改善させる訳ですから。

 

文字数に着目すると、この設問は40字です。コンパクトに書かなければなりません。

強みは製品面と市場面の両面から考えます。弱みは後の設問で聞かれている事から抽出します。解答フレームは「強み(弱い)は①・・・・②・・・・である」にします。

字数も少ないので、もしかしたら1論点を深掘りするかもしれません。これはこの時点では想定しておく程度になります。

 

第2問

現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。

生産管理面での対応策を160字以内で述べよ。

 事例3で聞かれる事は次に分類されます。

①C社の全体戦略

②C社のオペレーションレベルでの改善

 

第1問の強みの分析と最終問題で問われやすいC社の今後の成長戦略については、①C社の全体戦略の話になります。

 

②C社のオペレーションレベルでの改善については、C社の問題点の改善を問われます。

第2問では生産管理面での対応策が聞かれています。

生産管理面と聞かれて何を思い浮かべますか?以前にブログで書きましたので復習お願いします。 とりあえず生産計画に関する論点に書いた記事を貼っておきます。

www.shindanshi-kenken.coms

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www.shindanshi-kenken.com
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 過去記事張り付け大作戦ですいません。

生産管理はそれだけ頻出論点という事です。

生産管理面といえば①生産計画②生産統制の切り口は直ぐに思い出せるようにして下さい。

 

字数に着目すると160字です。字数が多いで。字数が多いと悩まれる受験生の皆様いらっしゃいますか?実は対策は過去記事で書いております。またまた過去記事張り付け大作戦です。 

www.shindanshi-kenken.com

 字数が多いと書く時間はかかります。しかし、マス目が多いという事はいろいろ書けます。要は得点チャンスが増える事を意味します。

第1問は40字でした。2つの論点を書いたとして、1つの論点が外したらその時点で点数は半分しか入ってこないです。

160字であれば解答要素を多く入れることにより得点確保が見込めます。

ただし160字だからといってC社に関係が無い事を一般知識だけでバンバン埋めても得点にはならないですから要注意です。

第1問と第2問しか書けませんでした。続きはまた明日へ。

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